SBSトランジット職員が高齢者に怒声

　11月21日にSNS上で拡散した動画で、SBSトランジットの交通係員が高齢男性に大声で怒鳴る様子が映し出され、同社は当該職員に対して懲戒処分を行うと発表した。
 
　動画はFacebookページ「The SG Daily」に投稿されたもので、係員がバス乗り場で列に割り込もうとした高齢男性に向けて罵声を浴びせ、「列に戻るよう」強く指示する場面が確認される。
 
　事案が発生したのは11月19日午後7時ごろ、ジョホールバルのチェックポイントにあるバス停である。SBSトランジットの広報責任者グレース・ウー氏によれば、係員はバス170番に乗車しようとした乗客の安全確保と秩序維持のため、割り込みを制止していたという。しかし、男性は係員と運転士の度重なる指示に従わなかった。
 
　それでも同社は、係員が「より冷静かつ専門的に」対応すべきだったとし、今回の懲戒措置は再発防止を目的とするものだと説明した。ウー氏は「乗客の皆様にも、順番を守ってバスに乗車し、思いやりある行動を取っていただきたい」と呼びかけ、秩序ある乗降がより安全で快適な移動につながると強調した。