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ジュロン地域線工事現場で労働者が転落死

 11月13日、ジュロン地域線(Jurong Region Line)のMRT工事現場で労働者が転落し死亡する事故が発生した。15日に明らかになったところによれば、事故はジュロンイースト近くのパンダン・ガーデンズ202番街区付近で午後5時30分頃に起き、46歳の建設監督者が足場を降りている際に約9mの高さから落下した。男性はングテンフォン総合病院へ搬送されたが、死亡が確認された。
 
 陸上交通庁(LTA)は現場に作業停止命令を発出するとともに、全LTA関連プロジェクトで高所作業の「セーフティ・タイムアウト」を実施し、安全手順の遵守状況を点検する方針を示した。亡くなった作業員はメイン請負業者である大宇—ヨンナム共同事業体の下請けの、さらにその傘下であるLeze Constructionに雇用されていた。
 
  LTAは「今回の事故を深く悲しんでおり、ご遺族に心より哀悼の意を表する。関係請負業者と連携し、必要な支援を行っている」と述べた。また、安全事故を厳重に受け止めており、高所作業の安全手順は各現場で確立されていると強調した。現在、LTAは人材省(MOM)の事故調査を支援している。
 
 MOMは、高所作業時には常に「100%タイオフ(安全帯の常時固定)」を維持し、独立した強固な支点に安全ハーネスを確実に固定する必要があると指摘した。建設業界では2025年上半期に死亡または重傷を伴う事故が76件発生し、前年同期の81件から微減している。
 
 今回の事故を受け、当局は高所作業の基本手順の徹底と現場全体の安全文化の強化を改めて求めている。