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社会

2025年10月29日

虚偽の強姦通報で1年の保護観察処分

 シンガポールの女性が、性的関係後に男性が約1,200Sドルの支払いを拒否したことをきっかけに虚偽の強姦通報を行ったとして、1年の保護観察処分を言い渡された。判決は10月27日に下されたもので、20歳のクラリス・リン・ミン・ルイ被告は、毎日午後10時から午前6時までの外出禁止と、60時間の社会奉仕を命じられた。
 
 被告は、公務員への虚偽報告および嫌がらせの罪を認めており、両親は良好な行動を保証するため5,000Sドルの保釈保証金を支払った。
 
 検察側によると、43歳の男性は出会い系プラットフォームを通じてリン被告と知り合い、テレグラムで連絡を取り合っていた。3月18日、男性はリン被告に「時間の対価」として200Sドルを支払うことで合意し、2人はバーで飲食した後、カヴェナロード沿いのホテルで合意の上で性行為に及んだ。
 
 その後、被告は男性に1,200Sドルの支払いを求めたが、拒否されたため激怒。男性が500Sドルを提示しても応じなかった。午前0時30分頃、リン被告は「強姦された」と警察に通報。警官がホテルに到着すると、被告は酒に酔っていたと虚偽の供述をした。
 
 しかし、ホテルの防犯カメラ映像と食い違う点を指摘されると、被告は約2時10分に虚偽通報を認めた。被告は6月に起訴され、今回の判決に至った。
 
 本件は、虚偽通報が被害者・加害者双方に深刻な影響を及ぼす事例として注目を集めている。

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