10月23日に実施された最新のCOE(自動車所有権証書)入札で、シンガポールの自動車取得コストがやや落ち着きを見せた。小型車向けカテゴリーAのCOE価格は12万2,000Sドルとなり、過去3回連続の最高値更新から4.8%下落した。過去最高は2週間前に記録した12万8,105Sドルで、下落は6月上旬の9万6,999Sドル以来初めてである。
大型・高出力車向けカテゴリーBも13万1,889Sドルと、前回の14万1,000Sドルから6.5%下落した。業界関係者によると、ここ数週間、価格上昇の影響でショールーム来店者が減少しており、さらに10月20日のディーパバリ(ヒンドゥー教の祝日)を含む連休も需要低下に拍車をかけたという。
オープンカテゴリー(E)は2.9%下落し、14万9Sドルから13万6,000Sドルに減少した。一方、商用車向けのカテゴリーCは上昇傾向を示し、7万4,301Sドルから3.4%増の7万6,801Sドルとなった。バイク向けカテゴリーDは9,810Sドルから9,389Sドルへと4.3%下落した。
陸上交通庁(LTA)は、カテゴリーAの供給数が前年比29%増加しているにもかかわらず、強い需要が続いていることが高止まりの要因であると説明し、「購入者と販売業者には慎重な入札を呼びかける」とコメントした。今回の全カテゴリー合計の入札件数は4,384件で、前回の5,300件から減少している。
シンガポールCOE価格下落、カテゴリーAは4.8%減の12万2,000Sドル
