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MBSエレベーター内で女性に猥褻行為、中国籍の男に禁錮6日

 マリーナベイ・サンズ(MBS)のエレベーター内で女性に対し猥褻行為を行ったとして、中国籍のフー・グイシェン被告(39)が10月22日、わいせつ行為罪で禁錮6日の判決を受けた。被告は罪を認めている。
 
 事件は3月8日未明、被告が妻と友人らとともにMBS内のクラブ「Ce La Vi」(57階)で飲酒した後に発生した。午前1時34分頃、エレベーターを待っていた際、同乗していた被害女性(匿名保護対象)の後ろに立ち、1階に到着した際に妻や友人らを先に降ろした後、女性の臀部を触った。
 
 防犯カメラ映像によると、被告は一度女性の臀部を見てから故意に接触しており、判事は「行為は偶発的ではなく、明確な意図があった」と指摘した。被害者はその場で被告を止めようとしたが、直後にホテル警備員に助けを求め、被告は午前2時50分に逮捕された。
 
 検察は1〜3週間の禁錮刑を求刑し、「臀部への接触は他の身体部位よりも性的侵害の度合いが高く、被害者は強いショックを受けた」と主張した。一方、弁護側は罰金刑を求め、「被告は反省しており、被害者に5,000Sドルの補償金と公開謝罪を申し出たが、受け入れられなかった」と述べた。
 
 地裁のジャネット・ウォン判事は「明確な性的意図と力の行使が認められる」として禁錮6日を言い渡した。なお、同罪の最高刑は懲役3年、罰金、または鞭打ち、もしくはその併科である。