10月16日午後、シンガポールのジュエル・チャンギ空港(Jewel Changi Airport)で、56歳の女性が高所から転落し死亡する事故が発生した。警察とシンガポール民間防衛隊(SCDF)によると、通報は午後1時55分ごろ、空港所在地の78 Airport Boulevardで受け付けられた。
女性は意識不明の状態でチャンギ総合病院に搬送されたが、その後死亡が確認された。警察は現在、事故の経緯を捜査している。
中国系SNS「小紅書(Xiaohongshu)」に投稿された動画(現在は削除済み)には、現場で心肺蘇生(CPR)を行う様子や、ジュエル職員が周囲にバリケードを設置する場面が映っていた。
午後6時ごろに現場を訪れた地元紙ストレーツ・タイムズの記者によると、事故現場はロビーF前の1階で、すでに片付けが完了していたという。周辺店舗のスタッフは事故を目撃したが、発言を控えるよう指示を受けており、取材にはジュエルの管理側を通すよう求めた。
ジ ュエル・チャンギ空港開発のリー・チン・ウェン最高経営責任者(CEO)は声明で、「この度の悲しい出来事に深く哀悼の意を表し、ご遺族とご関係者に心よりお悔やみを申し上げます。現在、当局の捜査に全面的に協力しています」と述べた。
なお、チャンギ空港では2024年3月にも類似の事故が発生しており、当時は20歳の男性が第1ターミナルのタクシー乗り場付近で倒れているのが発見され、意識のある状態で病院へ搬送されている。
ジュエル・チャンギ空港で56歳女性が転落死
