2025年10月16日
マレーシアの新QRコード入国システム、登録者8万人突破
マレーシアからシンガポールへの陸路移動をよりスムーズにする新たな入国管理QRコードシステムが好調な滑り出しを見せている。マレーシア内務省によると、導入から間もなく8万人以上が登録を完了したという。
このシステムは「MyNIISe(National Integrated Immigration System)」を通じて運用され、専用モバイルアプリ「MyNIISe」を使用する。9月22日から自動車利用者向けに試験運用が始まり、10月15日からはバイク利用者、歩行者、バス乗客にも拡大された。
現在、ジョホールバル側のスルタン・イスカンダール(BSI)検問所およびスルタン・アブ・バカール(第二リンク)検問所に設置されたゲートで利用可能。アプリ上で発行されたQRコードを提示することで、従来よりも短時間で入出国審査を通過できる。
試験期間中は、従来の「MyBorderPass」および既存QRコードシステムも併用され、約40万人のマレーシア国民が引き続き利用可能だ。内務省は「MyNIISeとMyBorderPassのQRコードは互換性がないため、それぞれ対応するゲートで使用してほしい」と呼びかけている。
また、同省は「新システムが導入された入国地点では、外国人旅行者を含むすべての利用者にMyNIISeへの移行を推奨する」と発表。アプリはApple App Store、Google Play、Huawei AppGalleryでダウンロードできる。
現在、63の国・地域の旅行者がMyNIISe QRコードを使ってマレーシアに入国でき、71の国・地域の出国にも利用できるという。
このパイロット運用は今後、クアラルンプール国際空港(第1・第2ターミナル)、ペナン、クチン、コタキナバルの主要5空港にも段階的に拡大され、2026年2月28日まで続く予定。
なお、利用者は引き続きパスポートまたは有効な旅行証の携行が義務付けられている。


