10月8日に実施されたシンガポールの自動車所有権証書(COE)入札で、小型車および電気自動車(EV)を対象とするカテゴリーAのプレミアム価格が12万8,105Sドルに達し、過去最高額を更新した。前回(9月17日)の11万9,003Sドルから7.6%の上昇で、3ヵ月連続の最高値更新となった。
大型・高出力車向けのカテゴリーBも14万1,000Sドルとなり、前回の13万6,890Sドルから3%上昇した。これは2023年10月に記録した15万Sドル以来の高水準である。
陸上交通庁(LTA)は今回の価格上昇について、前回からの間隔が通常の2週間ではなく3週間と長かったことや、9月末に開催された自動車展示会「The Car Expo」による需要増を要因として挙げた。また、中国製EVの低価格化や、2026年1月から予定されるEV・ハイブリッド車向け補助金削減も需要を押し上げていると説明した。
業界関係者によると、前回の入札で落札できなかった多くの入札者が今回再挑戦しており、結果的に価格競争が激化したという。新車登録にはCOEの取得が必須であり、その費用は車両価格に上乗せされる。
そのほか、商用車(カテゴリーC)は7万4,301Sドル(前回比2.5%上昇)、オートバイ(カテゴリーD)は9,209Sドルから6.5%上昇し、オープンカテゴリー(カテゴリーE)は14万9Sドルと前回比0.4%の下落となった。
シンガポールCOE、カテゴリーAが史上最高の12万8,105Sドルに上昇
