チャンギ空港で警官に暴言・暴行のカナダ人男を逮捕

　シンガポール警察は10月6日、チャンギ空港第1ターミナルで酒に酔って騒ぎ、警察官に暴言と暴行を加えたとして、28歳のカナダ人男を逮捕したと発表した。男は「自発的傷害」「公務執行中の警官への暴言」「酩酊による迷惑行為」の容疑で取り調べを受けている。
 
　事件は10月5日午前9時20分ごろ、出発エリアで発生した。警察の発表によると、男は出国手続き中、補助警備員に「搭乗券をパスポートの上に置くよう」求められた際、侮辱的な言葉を浴びせた。複数回の警告にも従わず立ち去ったため、空港警察の担当官が現場に駆けつけ、対応に当たった。
 
　その際も男は警官らに罵声を浴びせ、1人の警察官を押しのけ、腕を引っかくなどの暴行を加えたという。被害を受けた警官は軽傷を負い、2日間の休養を要する診断を受けた。男はその場で身柄を拘束され、現在は警察の捜査下にある。
 
　警察によれば、男は10月7日に起訴される見通しである。警察は声明で「公務に従事する警察官や公共職員への暴力行為は断じて許されない」と強調し、同様の行為には厳正に対処する姿勢を示した。
 
　チャンギ空港では、観光客や利用者による酩酊トラブルが稀に報告されており、警察は「公共の秩序を乱す行為や暴言は厳しく取り締まる」と注意を呼びかけている。