2025年10月7日
インスタグラムで「飛行機を爆破する」と投稿した22歳の男に3,500ドルの罰金
シンガポール・チャンギ空港で出発準備中の航空機内から「これから飛行機を爆破する」とインスタグラムに投稿した22歳の男が、10月6日に有罪を認め、3,500Sドルの罰金刑を言い渡された。投稿は冗談だったと釈明したが、結果的に航空機の離陸が取り消され、乗客や乗務員に大きな混乱を招いた。
被告はアジム・シャー・アブバカル・シャー(22)。事件は2月14日午後6時55分ごろに発生し、アジムはアブダビ行きエティハド航空EY499便の機内で、16人の友人にのみ公開される「ストーリー」機能を使い「誰も知らないけど、これから飛行機を爆破する」と投稿した。
午後7時20分ごろ、SNS運営会社メタ社の法執行チームが投稿を発見し、警察に通報。警察は投稿者を特定し、同便がまだ滑走路上にあることを確認した。機体は直ちに第2ターミナルへ戻され、アジムは機内で拘束され荷物検査を受け、翌15日午前0時過ぎに逮捕された。
エティハド航空機は約2時間後の午後9時26分に再出発したが、同社はチャンギ空港に1,750Sドルの遅延料を支払うこととなった。検察側は「行為は多大な不便と経済的損失を生じさせた」として4,000Sドルの罰金を求刑。
一方、弁護側は「被告は若く、前科もなく、深く反省している」として1,000ドルの罰金を求めたが、裁判所は社会的影響を重く見て3,500Sドルの罰金を科した。アジムは今後、兵役と学業を継続する意向を示している。


