7月1日から始まった車両入国許可証(VEP)制度の取り締まりで、シンガポール登録車両の運転手3,148人がVEPタグを持たずにマレーシアへ入国したとして摘発され、総額94万4,400リンギット(約29万Sドル)の罰金が科された。マレーシア・ジョホール州道路交通局(JPJ)が10月1日付の現地紙ベルタ・ハリアンで明らかにした。
JPJによると、1件あたりの罰金は300リンギットで、9月28日時点での集計結果である。VEPタグはRFID(無線自動認識)技術を採用しており、マレーシア当局が外国登録車両の走行状況や交通違反の未納罰金を追跡できる仕組みとなっている。違反者は未納金を支払わなければ出国できない。
エイディ・ファドリー・ラムリ長官は、「VEP制度は交通安全の向上と外国車両の不正利用防止に重要な役割を果たしている。当局は今後も継続的に取り締まりを強化していく」と述べた。罰金の支払いは、JPJ窓口や移動カウンター、またはオンライン決済システム「MyEG」を通じてキャッシュレスで行う必要がある。
取り締まり開始初月にはすでに1,489人のシンガポール運転手が摘発されており、当局によれば多くの運転手が「取り締まりが始まったことを知らなかった」と説明したという。違反は主にウッドランズ・コーズウェイとトゥアス・セカンドリンクの2つの陸路国境、またジョホール州内各地で確認された。
なお、8月末時点でシンガポール登録車両のVEP登録台数は30万6,449台に達している。
ジョホール州、VEP未取得のシンガポール運転手3,100人超を摘発 総額29万Sドルの罰金
