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社会

2025年10月1日

違法な越境ライドシェアで8人摘発 車両押収

 シンガポール陸運庁(LTA)は9月30日、過去1週間で違法な越境ライドシェア(配車)サービスを提供していた8人の運転手を摘発し、車両を押収したと発表した。
 
 同庁によると、取り締まりは陸路国境の検問所で実施され、全国私用車協会(National Private Hire Vehicles Association)および全国タクシー協会(National Taxi Association)からの通報を受けて行われたものである。
 
 陸運担当上級国務大臣スン・シュイリン氏は自身のフェイスブック投稿で、LTAがマレーシア当局と協議を行い、通勤者の利便性向上のため乗降場所の拡大や合法的な越境サービスを提供する車両の種類拡大を提案したと述べた。さらに、「ドライバーの生活を守ることも重要であり、外国車両の道路利用を技術的に追跡する必要がある」と強調した。
 
 違法なライドシェアサービスを提供した運転手は、最高3,000Sドルの罰金または最長6ヵ月の禁錮、もしくはその両方が科される可能性があり、車両没収の対象にもなる。
 
 シンガポールでタクシーや配車サービスを提供するには、公共サービス車両ライセンス(Public Service Vehicle Licence)が必要であり、マレーシア登録タクシーはさらにASEAN公共サービス車両許可証(Asean Public Service Vehicle Permit)を取得しなければならない。
 
 一方、コンフォートデルグロ社は9月18日に、シンガポール国内のどこからでもジョホールバルへの越境乗車予約を9月25日から受け付けると発表。SMRT傘下のストライド・プレミア社も同様の越境タクシーサービス開始を公表している。
 
 LTAはまた、9月後半の取り締まりでも9人の運転手を摘発しており、8月には違法配車を助長したアプリ「inDrive」への措置として、同アプリをApp StoreとGoogle Playから制限したと明らかにしている。

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