シンガポールの一般家庭は、10~12月の電気・ガス料金が前期より上昇することになった。燃料費の高騰が主な要因である。
送電網運営会社SPグループは9月30日の発表で、家庭向け電気料金が1キロワット時(kWh)あたり0.08セント引き上げられ、前期比で0.3%上昇すると明らかにした。これにより、標準的な4ルームHDB(公営住宅)家庭の月間電気代は、GST(消費税)を除き約31セント増加する見込みである。
また、都市ガス供給会社シティ・エナジーも同日発表を行い、7~9月期のガス料金22.28セント/kWhから、次の3ヵ月は22.35セント/kWhへと0.07セント引き上げるとした。両社とも、今回の値上げは前期より燃料価格が上昇したためであると説明している。
SPグループとシティ・エナジーは、エネルギー市場庁(EMA)の指針に基づき、電気・ガス料金を四半期ごとに見直している。電気料金の燃料コスト部分は、前期最初の2ヵ月半における天然ガスの平均価格に基づき算出される。一方、ガス料金の燃料コストも同様に、前期の初期2ヵ月半の平均燃料価格をもとに設定される。
世界的な燃料価格は地政学的要因に左右されやすく、シンガポールの電気・ガス料金も四半期ごとに変動する傾向にある。
10~12月の電気・ガス料金引き上げ
