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マレーシア国境検問で警官に暴言 シンガポール人女性を逮捕

 マレーシア警察は9月27日夜、ジョホール州ゲラン・パタのセカンドリンク検問で交通警官に暴言を浴びせたとして、29歳のシンガポール人女性を逮捕した。
 
 イスカンダル・プテリ地区警察のM・クマラサン警視正によると、同日午後8時30分ごろ、同女性の運転する車がセカンドリンク高速道路3.8キロ地点で検問により停止させられた。セカンドリンクはシンガポールのトゥアスとマレーシア・ジョホール州ゲラン・パタを結ぶ橋である。
 
 警官による車両点検の際、女性は協力を拒否し、車の排気系を違法改造していたとしてPol 257の交通違反切符が交付されると、警官に対して暴言を浴びせたという。
 
 警察は女性を、職務執行妨害を定めた刑法第186条に基づき捜査しており、有罪となれば最長2年の禁錮または最大1万リンギット(約3,060Sドル)の罰金、またはその両方が科される可能性がある。さらに、侮辱的な言葉で他人の感情を害する行為として、1955年軽犯罪法第14条にも抵触する疑いがあり、最大100リンギットの罰金が科される可能性がある。
 
 また、同女性は有効な滞在書類を持たずにマレーシアに滞在していた疑いもあり、1959/62年移民法第6(1)(C)条違反での捜査も進められている。この罪は最長5年の禁錮、最大1万リンギットの罰金、または最高6回のむち打ち刑、もしくはそのうち2つの刑罰の併科が可能である。
 
 クマラサン警視正は、「市民は法を順守し、警察の職務に協力すべきである」と述べ、犯罪防止への協力を呼びかけた。