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日本酒の日を祝うイベント『KANPAI 2025』開催


 
 Media Japan Pte. Ltd.が主催する、日本酒と日本の食文化の魅力を発信する恒例イベント『KANPAI 2025』が、9月27日(土)にArtyzen Singaporeで開催された。会場スペースのキャパシティに合わせ、今年は約85名が参加し、日本各地の酒と食が織りなす華やかな夜となった。
 
 幕開けは、恒例の響屋シンガポールによる迫力のステージ。重厚なリズムが会場を一気に包み込み、続く主催者の内藤剛志氏(Media Japan代表)の挨拶から「KANPAI!」の掛け声でイベントがスタートした。
 

 
 出展はKirei Japanese Food Supply(日本酒、あごだしラーメン、おちょこセット、小皿セット)、MITSUGEN(日本酒、リキュール酒)、Saketaberu(オリジナル酒)、Columba Noe Pte Ltd(愛媛産ぶり・鯛の刺身、鹿児島県産和牛)と多彩。来場者は各ブースを巡り、銘柄ごとの香りや味わいを確かめつつ、刺身や和牛とのペアリングを楽しんだ。鮮度際立つ鯛・ぶり、深い旨味の和牛は「シンガポールでこの品質は貴重」と高評価。Kirei Japanese Food Supplyの日本製の器も来場者の関心を集め、食卓のイメージが膨らむ展示となった。
 

 
 日本酒ブースではスタッフが産地や造りの背景を丁寧に解説。初めて日本酒に触れるローカル参加者から愛好家まで、テーブルごとに自然と会話が生まれ、銘柄比較や好みの共有で交流が深まった。「日本文化を身近に感じられる」「新しい銘柄に出会えた」といった声が相次いだ。
 

 
 『KANPAI』は2014年の初開催以来、シンガポールにおける日本酒と和食文化の普及・交流の場として定着。主催のMedia Japanは、メディア発信とイベント運営を通じて日星間の架け橋となる取り組みを継続しており、今後も“食と酒”を軸にしたコミュニティ形成の広がりが期待される。笑顔と拍手に包まれた一夜は、今年も“乾杯”の名にふさわしい幕切れとなった。