インフルエンサーYamaguchi氏、ドンドンドンキ窃盗で電子タグ着用命令

　シンガポールで活動するインフルエンサーのYamaguchiジーニー氏（30）が、オーチャード・セントラルのドンドンドンキで約600Sドル相当の商品を盗んだとして有罪判決を受け、3ヵ月間のデイ・レポーティング・オーダー（DRO）処分を言い渡された。これにより同氏は毎日午後10時から午前6時まで自宅に留まる義務を負い、電子タグを着用することになる。DROは罰金や懲役刑に代わる更生措置であり、指定センターへの定期的な出頭が求められる。
 
　事件は2024年8月25日午前2時半頃発生した。Yamaguchi氏と友人のリー・スエット・ケイ・シェリル氏は、店内で美容用品、バッグ、食品など27点をカートに入れたまま会計を通さず退店し、被害額は628.90Sドルに上った。従業員が犯行を目撃して警察に通報、防犯カメラ映像でも窃盗行為が確認された。Yamaguchi氏は同年9月3日に自宅で逮捕された。
 
　裁判で弁護人のジョイス・クー氏は、Yamaguchi氏がすでに店舗へ賠償を済ませたことを説明した。検察側は前科がないことを考慮し、DROの適性評価を求めていた。9月23日の審理で、弁護人は「依頼人は深く反省しており、二度と過ちを犯さないと誓っている」と述べた。
 
　今回の処分によりYamaguchi氏は社会内での更生を図る機会を得たが、日常生活には大きな制約が課されることとなった。