シンガポール・ブギス地区の人気ホテル「インターコンチネンタル・シンガポール」が、2026年1月1日をもってIHG(インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ)のチェーンから離脱することが明らかになった。今後は別ブランドへのリブランド、もしくは改装を経ての再開が検討されているとみられるが、現時点で具体的な計画は発表されていない。
同ホテルはすでに2026年1月以降の予約受付を停止しており、IHG公式サイトの在庫も表示されない状態となっている。宿泊可能な最終日は2025年12月31日で、大晦日までは予約が可能である。
既に予約を持つ顧客には通知が送付され、予約自体は有効とされる一方で、アンバサダー会員向けの特典――レイトチェックアウト、ポイント付与、無料朝食、客室アップグレード、飲食クレジットなど――は適用されないことが伝えられている。会員にとっては宿泊価値が大きく低下する可能性がある。
シンガポールにはロバートソン・キーを含め他のIHG系列ホテルも存在するが、価格帯や利便性の点で同ホテルに代わる選択肢となるかは不透明である。近年、他地域でも台北桃園空港やバンコク・スワンナプーム空港のノボテルがハイアット系列に転換するなど、ホテルのブランド移籍は珍しくない。
同ホテルは落ち着いた雰囲気と低層建築が特徴で、愛用者も多かった。今後はマリオット系「オートグラフ・コレクション」やハイアットの「JdV」など他ブランドへの移行も取り沙汰されるが、正式な発表はない。IHG離脱後も一定期間は営業を継続する見込みだが、今後数カ月以内に新ブランドでの運営方針が示されるとみられる。
インターコンチネンタル・シンガポール、2026年1月にIHGチェーン離脱へ
