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経済

2025年9月11日

米チポトレ、2026年にシンガポール進出 アジア初展開

 米国発の人気ファストカジュアルチェーン「チポトレ・メキシカン・グリル」が2026年にシンガポールと韓国へ進出することが発表された。ブリトーやタコスなどを好みに応じてカスタマイズできるメニューで知られる同ブランドにとって、アジア進出は初となる。韓国の食品大手SPCグループとの合弁事業を通じて展開する。
 
 SPCグループはシンガポールでベーカリーチェーン「パリバゲット」や米バーガーチェーン「シェイクシャック」を運営しており、韓国国内でもバスキン・ロビンスやダンキン、ジャンバなど数多くの海外ブランドを導入してきた実績を持つ。グループの許熙洙副社長は「シンガポールと韓国はアジア進出の理想的拠点であり、世界ブランド育成の経験を活かしてチポトレを広めたい」と述べた。
 
 1993年に米国で創業したチポトレは、すでにフランスやドイツ、カナダを含む7カ国で3,800店舗以上を展開している。2006年にはニューヨーク証券取引所に上場し、2011年にはS&P500に採用されるなど米国を代表する外食ブランドの一つとなった。
 
 シンガポールでは既にオーストラリア発「グズマン・イー・ゴメズ」や地場ハラル認証チェーン「Stuff’d」など、類似スタイルのメキシカン料理を提供するブランドが存在する。また、近年は米チックフィレイや韓国ロッテリアなど他の著名チェーンの進出も予定されており、外食市場の競争は一層激化する見通しである。
 
 チポトレのスコット・ボートライト最高経営責任者は「多様性と利便性を求める外食市場の進化に伴い、アジア進出は大きな成長機会となる。新鮮な食材を日々調理する本物志向の料理は強い支持を得られると確信している」と述べた。

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