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シンガポールCOE、普通車(Cat A)が過去最高の10万7,889Sドルに

 シンガポールで新車登録に必要な車両割当証(COE)の入札が9月3日に行われ、普通車(Cat A)のプレミアム価格が過去最高の10万7,889Sドルに達した。Cat Aは排気量の小さい車や出力の低い電気自動車(EV)が対象で、前回8月20日の10万4,524Sドルから3.2%上昇し、2023年10月に記録した10万6,000Sドルを上回った。
 
 大型・高出力車やEVを対象とするCat Bのプレミアムは12万7,501Sドルとなり、前回比2.5%増で2023年12月以来の高水準である。自由枠であるCat Eは12万7,901Sドルとなり、2.3%上昇した。一方、商用車(Cat C)は7万1,556Sドルと0.9%下落し、唯一の下落カテゴリーとなった。二輪車(Cat D)は9,101Sドルで、前回から3.3%上昇した。
 
 ホンダ正規代理店カーモーターのウォンCEOは「今後さらにCOE価格が上がると予想され、販売不振にもかかわらず業者は積極的に確保に動いた」と指摘した。中国EVを扱うVolt AutoやBYDでは来店が続き、2025年まで適用される最大4万SドルのEV購入優遇策を見越して需要が堅調である。
 
 また、ボルボなど欧州ブランドも小型EVに対する関心が高まっている。業界関係者によれば、9月下旬の大規模販売イベント「カーレックスポ」に向けて需要は一層拡大する見通しであり、COE価格は今後も高止まりする可能性がある。次回入札は9月17日に締め切られる。