シンガポール港、世界最高港湾とアジア最高港湾を同時受賞

　シンガポール港は9月3日、香港で開催されたアジア貨物・物流・サプライチェーン賞（Asian Freight, Logistics and Supply Chain Awards）において「世界最高港湾（Best Global Seaport）」および「アジア最高港湾（Best Seaport in Asia）」の両賞を受賞した。これは同港が世界最高港湾賞を受賞するのは通算4回目、アジア最高港湾賞は37回目となる。シンガポール海事港湾庁（MPA）が同日発表した。
 
　MPAのアン・ウィーキョン長官は声明で「今回の受賞は業界関係者、国際的なパートナー、研究機関、労働組合などの共同努力の成果である。シンガポールをグローバルなハブ港湾かつ国際海事拠点として発展させる取り組みを今後も継続する」と述べた。また「世界の寄港地として選ばれる港であり続けるため努力を重ねる」と強調した。
 
　本賞は物流専門誌「アジア・カーゴ・ニュース」が毎年主催し、サービスの卓越性、革新性、信頼性を備えた物流・サプライチェーン事業者を表彰するものである。選出は同誌の読者約1万5000人以上による推薦と投票によって決定される。
 
　シンガポール港はこれまで長年にわたり効率的な港湾運営や先端技術の導入を進め、アジアの物流拠点としての地位を確立してきた。今回の受賞はその国際的評価を改めて示すものとなった。