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政治

2025年8月29日

9月からERP料金が一部区間で1Sドル引き上げ

 シンガポール陸運庁(LTA)は8月27日、9月1日から一部区間でエレクトロニック・ロード・プライシング(ERP)料金を1Sドル引き上げると発表した。対象は5ヵ所の料金所である。
 
 具体的には、ジュロン・タウン・ホール後のAYE市内方面の3基では午前7時30分~8時の料金が4Sドルとなる。ノース・ブオナ・ビスタ後のAYEトアス方面では、午後5時30分~6時が3Sドル、午後6時30分~7時が2Sドルに設定される。ブラデル手前のCTE南行きでは午前8時~8時30分が3Sドルとなる。また、PIE後のCTE北行き2基では、午後6時30分~7時が4Sドル、午後7時~7時30分が3Sドルに変更される。さらに、PIEカラン・バルおよびベンディミア流入路の2基では午前8時30分~9時の料金が3Sドルに引き上げられる。複数のゲートが列挙されている場合、運転者が支払うのは1ヵ所分のみである。
 
 LTAは7月の交通状況を分析した結果、複数の高速道路区間で混雑が確認されたため料金改定を行うと説明した。他の料金所については変更はない。今後も交通速度や混雑度を継続的に監視し、必要に応じて追加調整を行う方針である。特に、CTE北行きおよびKPE南行きでは最適速度とされる時速45~65キロを下回る状態が続いており、注視が続けられている。
 
 ERPはシンガポールの主要な渋滞管理策であり、料金調整は交通流の改善と市内中心部の混雑緩和を目的としている。今回の改定により、ピーク時における交通量の分散が図られることが期待される。

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