シンガポール競争消費者委員会(CCCS)と消費者協会(Case)は8月27日、主要スーパーマーケット各社と連携し、9月1日から12月26日まで「単価表示」の試行プログラムを実施すると発表した。消費者が異なるサイズやブランドの商品を比較しやすくすることを目的とし、価格透明性を高める狙いである。
FairPrice、Sheng Siong、Prime Supermarketは9月1日から10月26日まで、Cold StorageとGiantは10月31日から12月26日まで実施する。対象はコメ、肉、魚介類、粉ミルクなどの生活必需品で、商品ごとに1㎏や100g単位の価格を併記する。
試行期間中、調査会社が店舗で消費者の意見を収集し、表示改善に活用する予定である。Caseのヨン会長は「英国や豪州では既に単価表示が導入されており、当協会が運営する価格比較アプリ『Price Kaki』でも6,000点以上で提供し好評を得ている」と述べた。また「本試行を通じて、主要小売業者すべてに単価表示が広がり、消費者がより安心して買い物できるようになることを期待する」と強調した。
生活費高騰に直面する中、単価表示は特に家計重視の消費者に有益とされる。消費者は商品ごとの「本当の値ごろ感」を把握しやすくなり、Sドルをより有効に活用できるようになると見込まれる。詳細は公式サイトで案内されている。
シンガポール主要スーパー、単価表示の試行導入へ
