シンガポール航空(SIA)は8月25日、マイレージプログラム「クリスフライヤー(KrisFlyer)」の特典航空券やアップグレードに必要なマイル数を11月1日から改定すると発表した。欧米路線を中心に必要マイル数が5〜20%増加する一方、アジア・南西太平洋地域のエコノミークラス「セーバー」特典については5%減少し、利用者の負担軽減が図られる。今回の改定は2022年7月以来となる。
具体的には、欧州・米国路線のセーバー特典は全クラスで5%増加。アフリカ、中東、トルコは10〜20%上昇し、アジア・南西太平洋のビジネス・ファーストクラスも5%増となる。さらに「アドバンテージ」特典は、アフリカ・中東・トルコを除く全地域・全クラスで10〜15%引き上げられる。アフリカ・中東・トルコではエコノミー5%増、ビジネスクラス18%増、ファーストクラス15%増が適用される。なお、11月1日以前に発券済みの予約には現行レートが適用される。
加えてSIAは、新たな選択肢「アクセス(Access)」を導入する。これにより会員は希望便の座席をマイルで確保しやすくなるが、必要マイル数は需要に応じて変動する仕組みである。さらに9月1日からは、シンガポールやオーストラリアでの買い物・食事、オンラインショップ「KrisShop」、旅行予約プラットフォーム「Pelago」などを通じて、上級会員資格に必要な「ステータスクレジット」を獲得できるようになる。
SIAロイヤリティマーケティング部門のコー副社長は「今回の拡充は、会員が上級会員資格を維持・獲得しやすくなるとともに、座席確保の機会を広げるものである」と述べている。
シンガポール航空、11月から特典航空券に必要マイル数を改定
