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社会

2025年8月21日

Grabアプリに不具合 配車料金が一時1,000ドル超に表示、利用者驚きの声

 シンガポールの配車アプリ「Grab」で8月20日、短距離移動にもかかわらず運賃が1,000Sドルを超える異常表示が一時的に発生し、利用者の間で大きな驚きと困惑が広がった。料金が急騰して表示されたのは正午頃から約20分間で、SNSには利用者が投稿したスクリーンショットが相次いだ。
 
 ある利用者は「軍のキャンプから別のキャンプまでの移動が1,511.80Sドルと表示された」とFacebookに投稿し、別の画面ではタンピネスからカトンのKinexモールまでの移動が1,012Sドルと表示されていた。通常は数十Sドル程度の距離であり、異常な料金に「誰かが確認せずに予約したのでは」との揶揄も寄せられた。
 
 Grabの広報担当者は「一時的なシステムエラーによるものであり、20分以内に修正した」と説明した。同社は多くの誤表示料金での予約を自動的に防止したが、一部利用者に影響が出たとしている。午後9時までに全ての誤請求分を返金済みとし、「今後同様の事態が起きないよう学び、改善に努める。日常の移動を任せてくれる利用者の信頼を決して軽視しない」と謝罪した。
 
 この不具合はシンガポールだけでなく、マレーシアでも確認されたと報じられている。Grabは米ウーバーの東南アジア事業を2018年に引き継いで以降、域内最大の配車プラットフォームとなったが、現在はインドネシアのGoToグループなどとの競争が激化している。
  
一時的な障害とはいえ、広く生活インフラとして利用される配車アプリの信頼性が改めて問われる事態となったといえる。

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