シンガポールの貸金業者ジェイソン・パン・クム・ファット（44）は、自身が合法的に貸金業を営んでいながら、信用力の低い債務者3人に違法貸付を行ったとして、8月13日に懲役16ヵ月、鞭打ち9回、罰金4万Sドルの判決を受けた。マネーレンダーズ法違反2件と公共の場での攻撃性武器所持1件に有罪答弁し、他の2件は量刑時に考慮された。
検察によれば、パンは複数の企業の取締役であり、その中には貸金業や債務回収業を営む法人も含まれる。2024年6月、タン・ブンファ氏、タン・ア・セン氏、タン・コックアン氏の3人が資金を求めて接触。パンは正規の貸金業者からは融資を受けられないと判断し、それぞれに年利20％で貸し付けた（タン・ブンファ氏とタン・ア・セン氏は各2,000Sドル、タン・コックアン氏は1,000Sドル）。
翌月、タン・コックアン氏が返済しなかったことから、パンは不満を募らせたとされる。今回の事件は、合法貸金業の立場にありながら法を逸脱した事例として注目されており、裁判所は高利貸し行為の悪質性と公共の安全を脅かす行為に対して厳しい姿勢を示した。
合法貸金業者の代表、闇金行為で実刑と鞭打ち刑
