シンガポールの2025年上半期(1〜6月)の生命保険新規販売額(加重新契約保険料)は前年同期比7.7%増の29億9,000万Sドルとなり、新型コロナ流行以降で最高水準を記録した。生命保険協会(LIA)によると、年払契約が22%増の22億6,000万Sドルと大きく伸びた一方、一時払契約は21.3%減の7億2,290万Sドルに減少した。
成長を牽引したのは投資連動型保険(ILP)で、加重新契約保険料は31.3%増の12億8,000万Sドルとなり、新規販売全体の43%を占めた。LIAのウォン会長は「保護と資産形成のバランスを求める長期的な金融計画意識が高まっている」と指摘した。
保険金額総額は1.8%増の714億Sドルで、金融アドバイザー経由が42.6%、専属代理店が29.9%を占めた。一方、契約件数は57万9,343件と18.6%減少し、より包括的な保障や投資性の高い契約への移行傾向が示唆される。
個人医療保険新規契約は69.3%増の3億7,370万Sドルで、その約9割(3億3,610万Sドル)が統合型シールドプラン(IP)と付帯特約によるものだった。IP加入者は約300万人で居住者人口の72%に達する。
上半期に保険金・給付金として支払われた総額は63億5,000万Sドルで、前年同期比42.1%減少した。
シンガポール生命保険販売、上半期7.7%増
