シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール、AI成熟度で世界首位

国際

2025年8月14日

シンガポール、AI成熟度で世界首位

 オンライン学習プラットフォームCourseraの報告書によると、シンガポールは109ヵ国中でAI成熟度(AI活用への準備度)世界1位となった。デンマークが2位、スイスが3位で、評価は受講データ、国内研究成果、IMFのAI準備度指数などを基に算出された。報告書は、生成AI(Gen AI)学習への関心の高まりを指摘し、2024年には国内で4万4,000件、累計10万7,000件の受講登録があった。主な層はミレニアル世代(62%)、続いてX世代(28%)である。
 
 AIシンガポールのチェスターマン氏は、国の教育水準やインフラ、SkillsFutureなどの戦略が成果を支えていると述べ、AI人材の裾野拡大と公共分野での活用を目指す「国家AI戦略2.0」に言及。GoogleとAccess Partnershipの試算では、AIは2030年までにシンガポール経済に1,920億Sドルをもたらす可能性があり、政府は3~5年でAIスキル保有者を3倍に増やす目標を掲げる。
 
 CourseraはSkillsFuture対象となり、2024年にはオンライン学習の利用が前年比約10倍に増加。登録学習者は130万人に達し、特に女性の生成AIコース受講は前年比253%増と急伸している。オンライン学習は場所や時間を選ばず学べ、AI関連のマイクロ資格も取得可能であることから、雇用適性維持やスキル向上を目指す成人学習者の利用が拡大している。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール、AI成熟度で世界首位