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社会

2025年8月11日

機内ビジネスクラスで窃盗未遂、25歳中国籍男を逮捕

 2025年8月8日、ドバイ発シンガポール行きの国際線ビジネスクラス席において、乗客の所持していたバッグを盗もうとしたとして、中国籍の25歳の男が逮捕された。事件発覚は午前5時30分頃であり、被害者が眠っている間に、彼女の夫のバッグを頭上の収納棚から取り出そうとした。幸い、被害者の妻がその様子に気付き、すぐさま問いただしたため、男はバッグを元の位置に戻したという。
 
 飛行機はチャンギ空港に到着後、空港警察部の係官による取り調べが行われた。男は行為について納得のいく説明ができず、次のフライトへ移動する前にその場で身柄を拘束された。彼には窃盗容疑がかけられており、2025年8月10日に法廷に出廷する予定である。
 
 この事件は、邦船、航空機内における旅客同士の犯罪の発生率が依然として無視できない水準にあることを示しており、国際航空運送協会によれば、乗客間の窃盗は機内犯罪全体の約15%を占めるという指摘もある。
 
 また、今回のような状況への対策として、警察は旅客に対し、貴重品は自身の手元に保つこと、頭上収納棚への不用意なアクセスを警戒すること、疑わしい行動を見かけた際は客室乗務員に直ちに知らせるよう警戒を呼びかけている。
 
 容疑者が窃盗で有罪となった場合、最大で懲役3年、罰金、またはその両罰が科される可能性がある。
 
 機内という閉ざされた空間での犯罪は、旅客の安心・信頼を損ねかねない重大な問題である。今回のような事件を契機に、旅客の警戒心保持、機内監視の強化さらには国際的な対策協力の必要性が改めて浮き彫りになったと言える。

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