チャンギ空港第3ターミナルの2階に、スター・ウォーズの世界観を体験できるポップアップ図書館が8月6日にオープンした。シンガポール国立図書館委員会(NLB)がディズニーおよびチャンギ空港グループと共同で企画したもので、2026年1月24日まで毎日10時から22時まで開館する。
図書館内には、スター・ウォーズ関連の書籍が2,000冊以上、タイトル数で380を超えるラインアップが揃う。デジタルスクリーンには映画の名場面が映し出され、来場者はセルフィー撮影や、ジェダイ診断クイズ、トリビアチャレンジに参加して楽しむことができる。
この施設はNLB初の自動書籍取得システムを導入しており、タッチパネルで本を選ぶとロボットアームが書籍を探し出し、利用者のもとに運ぶ仕組みとなっている。借りた本はその場で、またはシンガポール各地のNLB分館でも返却可能だ。
開館初日に訪れた35歳のマーケティングマネージャー、デイブ・パン氏は「スター・ウォーズの本を一度にこんなに見られるのは初めて。映画だけでなく本でも物語の奥深さを知ってもらえる良い機会」とコメント。大阪から訪れた観光客の石井一樹さん(39歳)も「ロボットで本を受け取る体験はとても楽しい」と感動を語った。
この取り組みは、NLB設立30周年を記念した一連の企画の一部であり、読書や発見の楽しさを公共空間に広げる試みの一環である。今後もオフィスや公園、商業施設での図書サービス展開が予定されており、物理とデジタルの融合を通じた次世代型図書館体験の提供が進められる。
チャンギ空港にスター・ウォーズ図書館が登場
