2025年8月6日に行われたCOE(車両購入権)最新入札で、バイク(カテゴリーD)を除くすべてのカテゴリーでプレミアム価格が上昇した。中でも、大型車や高性能車、電気自動車(EV)向けのカテゴリーBは、前回比3.7%増の12万3,498Sドルとなり、2023年12月以来の高値を記録した。
カテゴリーA(小型車・低出力車およびEV向け)は10万2,009Sドルで、前回の10万1,102Sドルから0.9%の上昇。カテゴリーE(全車種汎用)は12万2,334Sドルで、1.9%の上昇となった。商用車向けのカテゴリーCは6万8,600Sドルから7万0,001Sドルへと2%上昇した一方、唯一値下がりしたバイク向けのカテゴリーDは9,511Sドルから3.4%減の9,189Sドルとなった。
今回の入札は、新たな3ヵ月間のクオータ期間における初回で、5月から7月の期間に比べて2.6%多いCOEが供給された。全カテゴリーでの入札総数は4,592件となり、前回の4,480件から2.5%増加した。
専門家らは今回のカテゴリーBの上昇要因について、カテゴリーAとの価格差が前回よりも縮小したことを指摘する。Volt Autoのソー・ミン代表は「価格差が1万7,999Sドルにまで縮小したことで、高性能モデルに買い替えたいユーザーの心理が動いた」と述べた。
また、10年のCOE満了を迎える車両を下取りに出し、新たにEVに買い替える動きが目立っているという。Komoco Motorsのン・チュン・ウィ商業ディレクターは、「大型車およびカテゴリーEのCOE供給は6%増えたが、入札数は12.8%も増えており、需要が供給を上回っている」と分析した。
Premium Automobilesのリー・ホー・ロン代表は、「COE満了によって買い替えを迫られるユーザーが需要を押し上げている。車を手放さない限り、何らかの車を購入する必要がある」と述べた。
また、BYDやメルセデス・ベンツなどの新型モデルの投入により、カテゴリーBの需要がさらに高まったと自動車業界関係者は指摘する。Nissan代理店Tan Chong Motorのロン・リム氏は「新ブランドの参入が市場シェア争いを激化させ、COE価格の押し上げに繋がっている」と分析した。
COE価格が再び上昇、バイク以外の全カテゴリーでプレミアム増加
