給与未払い総額43万Sドル、シンガポールのケータリング経営夫婦に罰金

　シンガポールで複数のケータリング事業を経営していた夫婦が、従業員への給与未払いで有罪判決を受け、それぞれ7万2,000Sドルの罰金を科された。罰金が支払われない場合、66週間の懲役刑に処される。
 
　有罪となったのは、ウー・ウェンチュン（37）とシム・リンジェン（31）で、雇用法違反となる給与未払い12件の罪を認めた。さらに、同様の未払い12件と住所変更未報告の罪1件が量刑時に考慮された。
 
　裁判所資料によると、彼らが経営していた3社（Royal Cuisine Group、Yanxi、Healthy Meals Catering）は、103人の従業員に合計43万2,870ドル超の給与を支払っていなかった。このうち約7万3,420ドルが後に支払われたとされる。
 
　シムはこれらの会社の取締役、ウーは総支配人を務め、Royal Cuisine Group、Tingkat Singapore、Angel Confinement Meals、Happy Mamapapa Catering、Vegetarian Buffet、さらにチン・スウィー・ロードの旧レストランYanxiなど、複数のブランドを展開していた。
 
　シンガポール人材省（MOM）によると、これらのケータリングブランドは2022年、注文未履行やサービス不備が市民から報告されていた。MOMのシニア検察官ジャスティン・ロー氏は、2022年7月にRoyal Cuisineの従業員から未払いの通報があったと述べた。調査の結果、出資者のロー・ティン・ホイ氏が2022年10月頃、資金の使途や事業方針を巡る対立により資金提供を停止したことが発覚し、給与未払いが深刻化した。