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社会

2025年7月23日

西部地域に新たなサイクリング道40km、2027年以降に順次完成へ

 シンガポール陸運庁(LTA)は7月21日、西部地域に新たに約40kmのサイクリング道を整備するための入札を開始したと発表した。整備工事は2026年第4四半期に開始予定で、2027年以降、順次利用可能となる見込みである。
 
 新設されるサイクリング道のうち、36km以上がブキ・バトック、クレメンティ、ジュロン・ウエスト、クイーンズタウンに設置され、残り約4kmはセンバワン、ウッドランズ、イーシュンに整備される。専用のサイクリング道と、歩行者とモビリティデバイス利用者が共用する赤点線の「シェア道」が組み合わされる予定だ。
 
 LTAは2023年9月にも、ジュロン・ウエスト、クイーンズタウン、ブキ・バトック、クレメンティで計34.4kmのサイクリング道整備を発表しており、そちらは2025年9月までの完成が予定されている。
 
 今回の整備では、ブキ・バトックではWest Avenue 3、5、6やEast Avenue 3、6、Upper Bukit Timah Roadに設けられ、MRT駅や中心部への接続性が向上する。クレメンティではCommonwealth Avenue West、Clementi Road、West Coast Road、West Coast Highwayに広がり、ジュロン・ウエストではBoon Lay AvenueやBoon Lay Wayに沿って新たな道が設置される。
 
 クイーンズタウンではDover RoadやHolland Drive、ワン・ノース周辺にも拡充される。さらに、センバワンのGambas Avenue、ウッドランズのStreets 81・82、イーシュンのAvenues 3、5、9などにも設置が進む。
 
 LTAは2030年までに国内のサイクリング道網を現在の約580kmから1,300kmへと倍増させる方針を掲げている。
 
 利用者の声も多く寄せられており、ジュロン・イースト在住のカウ・チェン・チュアン氏(45)は、「通勤にも使えるインフラの整備は素晴らしい前進だ」と歓迎。一方で、「シェア道だけの区間では安全面が不安」と指摘する。
 
 また、ブキ・バトック・イースト在住の事業主ステファン・アンゾルゲ氏(55)は、「クレメンティからジュロン・イースト間など、まだサイクリング道が整備されていない区間が多く、接続性に課題がある」と述べ、今後の更なる整備への期待を示した。

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