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社会

2025年7月15日

NUS、アジア初の快挙 オーストラレイシア討論選手権で初優勝

 シンガポール国立大学(NUS)の英語ディベートチーム「NUS TTY」が、南中国オーストラレイシア大学間討論選手権(Australs)で優勝し、50年の大会史上初めてシンガポール勢が頂点に立つ快挙を達成した。
 
 大会は2025年7月12日、中国・広州で開催され、NUS TTYのキャバン・テイ氏(26)、ジャスティン・テイ氏(23)、レイ・ヤ・ヨー氏が、決勝でオーストラリア国立大学チームを破り、全50チームの頂点に立った。
 
 決勝の論題は「太平洋諸国は、海面上昇への対応として先進国での永住権取得よりも周辺の開発途上国から土地購入を優先すべきか」であり、NUSチームは反対側の立場で約1時間にわたり熱戦を展開。7人の審査員のうち5人がNUSに軍配を上げた。
 
 この勝利は単なるチームの成果にとどまらず、個人でも歴史的快挙が生まれた。ビジネス専攻のキャバン・テイ氏は、大会の「最優秀スピーカー賞」と「決勝戦最優秀スピーカー賞」をダブル受賞し、いずれもシンガポール代表としては史上初。一方、政治・哲学・経済を学ぶジャスティン氏も「最優秀リプライスピーカー」に選ばれた。
 
 3人は「Australsは長年オーストラリアの有力大学が支配してきた大会で、アジア勢としては常にアンダードッグだった。この勝利は自分たちだけのものではなく、応援してくれたNUSの先輩方や仲間に捧げたい」と語った。
 
 NUSの英語ディベートチームは、2024年10月のクラビ・アジアン・ブリティッシュ・パーラメンタリー選手権、2025年6月のユナイテッド・アジアン・ディベート選手権に続き、主要大会3連勝を記録している。次の挑戦は2025年12月、ブルガリア・ソフィアで開催される世界大学ディベート選手権である。
 
 また、今大会にはNUSから2チームが出場しており、もう一方の「NUS CDL」チーム(リー・ウェイ・ル氏、イアン・ディラン・チャイ氏、ルドゥ・ディロン氏)は準決勝で惜敗したものの、チャイ氏とディロン氏が個人スピーカーランキングでトップ10に選ばれた。

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