2025年6月26日
三菱重工、チャンギ空港の無人運転車両システム改修工事を受注
三菱重工業は、シンガポールにおけるアジア地域拠点であるMitsubishi Heavy Industries Asia Pacific Pte. Ltd.を通じ、チャンギ国際空港の自動無人運転車両(APM:Automated People Mover)システムの改修工事を受注した。本工事では、信号、通信、軌道といった主要設備の更新を行い、安全性と利便性を一層強化する。工事の完了は2030年を予定している。
同社は2007年に、チャンギ空港の3つのターミナル間を結ぶ全長約6,400mのAPMシステムを納入。以後、輸送力増強のための増車対応や、運行・保守(O&M)契約も継続して担当してきた。今回のプロジェクトは、運行中の既存路線上で行われるリハビリ工事であり、通常運行に支障をきたさないよう、高度な施工計画と運営ノウハウが求められる。
三菱重工は、これまでの経験と実績を生かし、東南アジア有数のハブ空港であるチャンギ国際空港において、利用者にとって快適で安心な移動環境の維持と向上に取り組む方針である。グループとして今後も、ヒトやモノの安全・快適な移動を支えるソリューションを通じて、世界への貢献を続けていく構えである。