CapitaLand Ascendas REIT、シンガポールで2物件を約544億円で取得

　シンガポールの不動産投資信託（REIT）であるCapitaLand Ascendas REIT（CLAR）は、国内のデータセンターとプレミアムビジネスパークの2物件を、総額7億200万Sドル（約543.6百万USドル、約544億円）で取得する計画を発表した。
 
　この取得により、CLARのシンガポール国内ポートフォリオの価値は約6％増加し、総額約117億Sドルに達する見込みである。両物件は現在、信頼性の高いテナントに完全に賃貸されており、安定した収益が期待されている。
 
　取得対象のデータセンターは、2025年5月15日時点の市場評価額から2.2％の割引価格で取得される予定であり、ビジネスパーク物件も評価額から7％の割引で取得される。これらの取得は、デジタルサービス、クラウドコンピューティング、人工知能（AI）関連インフラの急速な成長に伴い、データセンター資産への投資家の関心が高まっている背景を反映している。
 
　今回の取引により、CLARのグローバルな不動産ポートフォリオは232物件に拡大し、そのうち98物件がシンガポール国内に位置することとなる。この戦略的な拡張は、長期的な収益の安定性と高い利回りを提供する資産への投資を通じて、ポートフォリオの多様化と成長を図るものである。