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政治

2025年5月28日

詐欺急増に対抗し鞭打ち刑の導入を検討

 シンガポールでは、2024年に詐欺被害額が11億Sドルに達し、前年から70%増加した。これを受け、政府は詐欺犯への鞭打ち刑の導入を検討している 。
 
 被害の大半は、恋愛詐欺や投資詐欺、政府職員を装う詐欺などで、被害者の多くが自ら資金を送金している。特に、人工知能やディープフェイク技術を悪用した手口が増加しており、詐欺の巧妙化が進んでいる 。
 
 金融機関も対策を強化しており、送金の遅延や追加確認を導入している。また、Meta社は2024年以降、詐欺に関連するアカウントを700万件以上削除したと報告している 。
 
 このような状況を受け、内務省のスン・シュエリン国務大臣は、重大な詐欺犯罪に対する鞭打ち刑の導入を検討すると発表した。これは、詐欺犯罪の抑止力を高めることを目的としている 。
 
 シンガポール政府は、詐欺対策を国家的課題と位置づけ、厳格な刑罰の導入を含む包括的な対策を講じている。市民には、詐欺の手口や対策についての理解を深め、被害を未然に防ぐ意識が求められている。

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