2025年5月21日
シングテル、世界初「5Gプラス」一般向け提供を開始
シンガポールの通信最大手シングテルは、高速・大容量通信をさらに強化した次世代規格「5Gプラス」の一般利用者向け提供を正式に開始した。これは、これまで企業向けに限定されていた同規格を個人ユーザーに開放するもので、商用提供としては世界初の試みとなる。
5Gプラスは、従来の5Gに比べて通信速度と接続の安定性が大幅に向上しており、動画ストリーミングやゲーム、AR・VRなどの高度なデジタル体験を可能にする。さらに、低遅延性能も強化されており、将来的なスマートシティ構想や自動運転技術にも応用が期待されている。
シングテルは、5G対応の個人契約者に対し、追加料金なしで段階的にアップグレードを提供するとしており、すでに一部ユーザーでは利用が可能となっている。また、この発表は英語圏のメディアでも注目を集め、シンガポールのデジタルインフラの先進性を示す象徴的な動きと評価されている。
今後は、他社との競争激化や新サービスの展開が予想される中で、シングテルの動向が地域の通信業界全体に影響を与えることが注目されている。