2025年5月20日
ガソリン補助金削減を表明も実施時期は未定
マレーシア政府は、2025年後半にも一般向けに広く使用されているRON95ガソリンの補助金を段階的に削減する方針を明らかにした。これは財政健全化および経済の持続可能性を目指す長期的戦略の一環であり、エネルギー価格の構造改革を進める意図がある。
しかしながら、現時点では補助金削減の具体的な開始時期や対象範囲、価格上昇の程度など、詳細は明示されておらず、今後政府から正式に発表される見通しである。これに対し、国民の間では生活コストの上昇への懸念が高まっており、特に低・中所得層への影響が注目されている。
政府は、影響を緩和するためのターゲット型支援策の導入も検討しており、補助金政策の見直しと並行して、所得再分配や社会保障制度の強化を図るとしている。燃料価格の自由化に向けた一連の政策転換は、マレーシア経済の構造改革において試金石となる。