2025年5月19日
シンガポール航空、過去最高益で賞与7.45ヵ月
シンガポール航空(SIA)は、2025年3月期決算で過去最高となる純利益27億8,000万Sドル(約3090億円)を計上した。これを受け、同社は全従業員に対して約7.45ヵ月分の特別賞与を支給する方針を発表した。
好業績の背景には、国際旅行需要の回復、貨物部門の安定収益、収益性の高い長距離路線の運航増加などが挙げられる。一方で、近年の競争激化、燃料コストの上昇、欧州およびアジア間の供給過多による運賃の下落など、課題も明らかになっている。
特にLCC(格安航空会社)との競争が激化しており、プレミアム戦略と収益性のバランスが今後の焦点となる。
CEOゴー・チュンポン氏は、「この成果は社員一人ひとりの努力の賜物であり、持続可能な成長に向けてさらなる投資を進めていく」と語った。