2025年5月16日
シンガポール航空、SAF導入を加速 ネステ社・ワールドエナジー社と提携
シンガポール航空グループは、持続可能な航空燃料(SAF)の導入を強化すべく、ネステ社および米国のワールドエナジー社と新たな契約を締結した。
ネステ社からは、国際航空のカーボンオフセット制度(CORSIA)認証を受けたニートSAFを1,000t購入し、チャンギ空港で搭載した。これは2024年5月に続く2度目の国内製造SAF活用であり、シンガポールの燃料エコシステム構築に寄与している。
一方、ワールドエナジー社からは、物理的輸送を伴わない「ブックアンドクレーム方式」で約2,000t分の排出削減量を取得した。両契約は2025年第1四半期に完了予定で、計9,500t超のCO₂削減が見込まれている。
シンガポール航空は、SAFの認知向上を目的とする国際的な「Green Fuel Forward」キャンペーンにも参画しており、2030年までにSAF使用率5%、2050年までに実質ゼロ排出の達成を目指している。