シンガポールの独立系書店8店が共同で「Bookshop.sg」を立ち上げ

　2025年5月14日、シンガポールの独立系書店8店舗が協力し、共同オンライン書店「Bookshop.sg」を正式に立ち上げた。同サイトは、米国の大手オンライン書店Amazonに代わる地元発の選択肢として位置付けられており、個人経営の書店を支援しながら書籍の多様性と地域文化の維持を目的としている。
 
　参加書店には、BooksActuallyやGrassroots Book Room、The Moonなど、ユニークな選書とコミュニティに根ざした運営で知られる店舗が含まれる。「Bookshop.sg」では、文学、小説、詩集、ノンフィクション、児童書など幅広いジャンルを取り扱い、ユーザーはお気に入りの書店を指定して購入することも可能である。
 
　サイトの収益は各書店に分配され、読者は地域書店の存続と成長に直接貢献できる仕組みとなっている。書店同士が競合ではなく連携し、文化の担い手としての役割を共有するこの取り組みは、地域密着型ビジネスの新たなモデルとして注目されている。