2025年5月15日
チャンギ空港第5ターミナル建設開始、旅客収容能力1億4000万人へ拡大
シンガポール政府は2025年5月14日、チャンギ国際空港の第5ターミナル(T5)の建設開始を正式に発表した。T5は2030年代初頭の開業を予定しており、年間最大5000万人の旅客を収容可能な施設として整備される見通しである。
これにより、同空港全体の年間旅客処理能力は、現行の約9000万人から1億4000万人へと大幅に増強されることとなる。起工式では、ローレンス・ウォン首相が「シンガポールを世界とつなぐ重要なハブとしての地位をさらに強化する国家プロジェクトである」と強調した。
新ターミナルは最新の自動化技術とサステナビリティを重視した設計が採用され、シンガポール航空(SIA)およびその子会社スクートの全便が移転する予定である。また、アクセス強化の一環として、MRTトムソン・イーストコースト線とクロスアイランド線の延伸も計画されている。
T5は今後の航空需要の拡大と、地域経済の活性化に大きく寄与するインフラ整備として注目されている。