2025年5月14日
アメックスカード、5月15日よりシンガポールの公共交通機関で利用可能に
2025年5月15日より、アメリカン・エキスプレス(アメックス)カードがシンガポールの公共交通機関において非接触型決済手段として利用可能となる。シンガポール陸上交通庁(LTA)とアメリカン・エキスプレスが5月13日に共同で発表したもので、従来のMastercard、Visa、Netsに加え、新たな選択肢が加わる形である。
アメックスカードの利用者は、事前登録不要で改札機にかざすだけで乗車可能となる。さらに、カードはスマートフォンのモバイルウォレットにも追加でき、利便性が一層高まる。運賃はez-linkやNets FlashPayなどのストアドバリュー型交通カードと同額で、追加手数料は発生しない。
交通機関の利用履歴や運賃情報は、SimplyGoアプリ上で確認可能であり、各乗車後に通知を受け取る設定も可能である。なお、複数の非接触型決済カードを所持する乗客に対しては、誤請求を防ぐため、使用するカードを事前に取り出し、入出場時に同じカードを使用するよう注意が呼びかけられている。
アメリカン・エキスプレス・シンガポール代表のマーリン・ブラウン氏は、「会員の生活、仕事、遊びの場で、シームレスな決済体験を提供することが我々の使命であり、公共交通機関での利用可能化はその重要な一歩である」と述べた。
シンガポールでは、2016年にMastercardのパイロットプログラムが導入されて以来、順次カードブランドの対応範囲が拡大されており、今回のアメックス対応により、さらなる利便性の向上が期待される。