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国際

2025年5月14日

ICAO、MH17撃墜でロシアの国際法違反を認定

 国際民間航空機関(ICAO)は、2014年にウクライナ東部上空で撃墜されたマレーシア航空MH17便について、ロシアが国際法に違反したと正式に認定した。この事件では、乗客乗員298人全員が死亡し、そのうち196人はオランダ人、38人はオーストラリア人であった。ICAOの判断は、遺族や関係各国にとって国際的な責任追及の大きな一歩となる。
 
 今回の認定を受け、オランダおよびオーストラリア政府は共同声明を発表し、ロシアに対して責任を受け入れた上で誠実な賠償交渉に応じるよう強く求めた。両国はこれまでも国際社会と連携しながら、真相解明と正義の実現を目指して外交・法的手続きを進めてきた。
 
 MH17便は2014年7月、アムステルダム発クアラルンプール行きの国際線で、親ロシア派武装勢力が支配していたウクライナ東部の上空を飛行中、地対空ミサイルにより撃墜されたとされる。国際的な調査では、ロシア製のミサイルシステムが使用されたと結論づけられている。
 
 ICAOは今後、ロシアに対する賠償の形態や手続きについてさらに検討を進める方針であり、同様の航空機事故防止に向けた国際的取り組みの強化も期待されている。

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