2025年5月13日
ロバートソンキーで女性がカワウソにかまれる事故、現場は立入禁止に
2025年5月11日朝、シンガポールのロバートソンキー付近で、女性がカワウソにかまれる事故が発生した。現場はシンガポール川沿い、ジアック・キム橋付近であり、国立公園局(NParks)は直ちに周辺エリアを立入禁止とした。中国語紙『聯合早報』の報道によると、現場では子連れのスムースコートカワウソが確認されていた。
NParksの発表によれば、カワウソ対策チーム(Otter Working Group)が速やかに現場に対応し、被害女性とその家族にサポートを提供した。同チームにはNParksのほか、国家水道庁(PUB)、マンダイ・ワイルドライフ・グループ、動物保護団体ACRESなどが参加している。
女性の年齢やけがの程度については明らかにされておらず、シンガポール民間防衛隊(SCDF)には救助要請はなかったという。NParksは現在、現場周辺での巡回を強化し、訪問者に対して「カワウソには近づかず、安全な距離を保つ」旨の警告サインを追加で設置している。
NParksの野生動物管理部門のハウ・チュンベン局長は「カワウソは好奇心旺盛だが、脅威を感じた場合にのみ防衛的行動を取る」と述べた。特に子育て中の個体は敏感になり、人間が接近した際に攻撃的になる可能性があるという。
過去にもカワウソによる負傷事例は報告されており、2022年4月にはカラン川沿いで動画を撮ろうとした男性が足をかまれ、2021年11月にはボタニックガーデンで男性が群れに襲われる事故も起きている。
市民には引き続き、野生動物との安全な共生を心がけるよう呼びかけられている。