2025年5月9日
シンガポールとEU、デジタル貿易協定に署名
シンガポール政府と欧州連合(EU)は、オンライン取引の円滑化と信頼性向上を目指し、「EU–シンガポール・デジタル貿易協定(EUSDTA)」に署名した。本協定は、電子契約や電子認証、データの国際移転に関する共通ルールを定めるもので、デジタル経済における法的安定性とビジネス予見性の向上を目指す。
署名式は5月7日にシンガポールで行われ、グレース・フー貿易関係担当大臣と、EUのマロシュ・セフチョビッチ経済安全保障担当委員が出席した。両者は、協定が特に中小企業にとってデジタル市場参入の機会を拡大し、イノベーション促進に寄与すると強調した。シンガポールにとってEUは第4位の貿易相手であり、本協定はFTAに次ぐ新たな枠組みとして経済連携を深化させる重要な節目となる。