シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPDBS銀行、第1四半期純利益は予想上回るも通期見通しを調整

金融

2025年5月9日

DBS銀行、第1四半期純利益は予想上回るも通期見通しを調整

 シンガポール最大手のDBS銀行は、2025年第1四半期の純利益が29億Sドルとなり、前年同期比で2%減少したと発表した。これはグローバル・ミニマム課税導入による税負担の増加が主因である。しかしながら、税引前利益は過去最高を更新し、総収入も堅調に推移したことから、市場予想の28億2,000万Sドルを上回る結果となった。
 
 同行は、通年見通しについて米国利下げ回数の想定を2回から3回へと変更し、非金利収入の成長率予想もやや下方修正した。第1四半期のROE(自己資本利益率)は17.3%で、前年の19.4%からやや低下。純金利マージンも2.12%と微減であった。今後の経済不確実性に備え、引当金も積み増しており、堅実なリスク対応を図っている。配当は1株当たり75セントを維持した。同行は地域経済の回復と構造的成長を見込みつつ、引き続き慎重な金融運営を続ける構えである。

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