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経済

2025年5月8日

Grab、インドネシアのGoTo買収交渉を本格化

 シンガポールの配車・フードデリバリー大手Grab Holdingsは、インドネシアの同業大手GoTo Groupの買収に向けた交渉を進めていることが明らかとなった。関係者によれば、取引規模は約70億USドルに上る見通しであり、2025年第2四半期中の最終合意を目指しているという。
 
 GrabとGoToは、いずれも東南アジアで高い知名度を誇る企業であり、今回の買収が実現すれば、両社の統合によって同地域の配車市場におけるシェアは85%近くに達する見込みである。特にインドネシアおよびシンガポール市場では、90%を超える圧倒的なシェアを獲得することとなる。
 
 Grabはすでにモビリティ、デリバリー、金融サービス分野で東南アジア全域に展開しており、今回の買収によりインドネシア市場でのさらなる強化を図る狙いがある。ただし、市場独占の懸念が高まる中、各国の競争監視機関による厳格な審査が想定されており、規制クリアが今後の焦点となる。
 
 GrabとGoToの統合は、急成長する東南アジアのデジタル経済を左右する重要な動きとして、今後も注視されることとなろう。

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