2025年5月7日
ジャパンフーズ、2025年度に大幅赤字見通しを発表
シンガポール証券取引所に上場するジャパンフーズは5月5日、2025年3月期の通期業績において「大幅な純損失」が見込まれると発表した。これは未監査の管理会計による暫定的なレビューに基づくものである。
同社は「味千ラーメン」や「New ManLeeバクテー」などを展開する外食グループであり、不振の要因として以下の点を挙げている。市場の飽和やマクロ経済の悪化による販売低迷、人件費・光熱費・賃料・減価償却費の上昇による販売・流通コストの増加、不採算店舗の減損損失および閉店に伴う固定資産の帳消しである。
同社は2024年12月末までの9ヵ月ストの上昇により290万Sドルの純損失を計上しており、前年同期の利益66.8万Sドルから赤字に転落していた。売上高も0.6%減の6,490万Sドルに落ち込んでいる。
不採算店舗の整理を進めており、2024年末時点で店舗数は84から82へと減少した。なお、同社は「麺屋武蔵」や「大阪王将」、テディベア火鍋レストラン「くまちゃん温泉」などもフランチャイズ展開している。
さらに、合弁事業会社「Dining Collective」への貸付に対し68万Sドルの減損引当を計上し、同JVの清算を決定した。
発表後、同社株は5月5日午前9時43分時点で1セント(3.7%)下落し、26セントで取引された。同社は株主および投資家に対し、株式売買に慎重な判断を求めている。