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社会

2025年4月22日

ブキティマで突発的な冠水 PUBが全島警報発出

 4月20日午後、シンガポール各地で激しい雷雨が発生し、ブキティマ地域では突発的な冠水が確認された。冠水が起きたのは、ブキティマ・ロード(クレメンティ・ロードとブラックモア・ドライブの間)、キングス・ロード(プリンス・ロードとルーテラン・ロードの間)、スティーブンス・ロードとバルモラル・ロードの交差点、そしてコロネーション・ウォークである。
 
 国の水管理機関PUBは、パヤレバ、オーチャード・ロード、トムソン・ロード、トアパヨ、ヒルクレスト・ロード、サンセット・ドライブ、ブーンレイ、アレクサンドラ・ロードなど18ヵ所に洪水リスクの警報を出し、クイック・レスポンス・チームを派遣。車両の誘導や現場での支援を行った。いずれの冠水箇所も約1時間で水位は引いた。
 
 冠水の影響を受けた一人に、ローカル俳優で司会者のダレン・リム氏(52歳)がいる。息子のエリオット君を塾に迎えに行った帰り、急激に増水した道路を肩車で渡り、泥水の中を車まで移動する様子をインスタグラムに投稿。「楽しい?」との問いに、息子は「とても怖い」と答えた。
 
 PUBによると、午後4時15分から6時25分にかけて中部地域で113.2mmの雨が観測され、これはシンガポールの4月平均月間降水量の約半分に相当。13日の大雨と同様、1978年以降の降水量記録の上位2%に入る水準である。
 
 ブキティマ地区は冠水しやすい地域とされており、ライフルレンジ・ロードからジャラン・カンポン・チャンテック間のブキティマ運河の拡張工事が2026年完了を目指して進行中である。気象庁は、今後も局地的な雷雨が午後から夕方にかけて発生し、最高気温は33〜35度になると予測している。

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